お釈迦様の御真骨が安置されているお寺「日泰寺」。
12月8日はお釈迦様が悟りを開いた日とされ、「成道会」の法要にちなんで「参禅会」が催されました。今回はその行事に参加させていただきました。

日泰寺WEBサイト | https://www.nittaiji.or.jp/ |
参加した日 | 2024年12月8日(日) |
時間 | 10時~12時 |
参加券1枚 | 1,000円(先着150名) |
体験した内容 | 成道会、お抹茶、お粥、坐禅 |
参加人数が多かったため、2つのグループに分かれ、それぞれのグループで順番に体験をしました。私のグループは、以下の流れで順番に体験を進めていきました。
成道会の法要
御本尊・釈迦牟尼如来さまの前で、皆で成道会の法要をお参りしました。鐘の音、太鼓の音、そして大きな木魚のポクポクと鳴る音にじっくり耳を傾けていると、心が次第に落ち着いていきました。
僧侶たちのお経や美しい所作にも見惚れながら、お釈迦様が悟りを開かれた時のお気持ちはどんなものだったのだろうと想像し、とても厳かな時間を過ごしました。
いつも遠くから眺めていた釈迦牟尼如来さまを、近くで拝見することができ、感動しました。

お抹茶とお菓子をいただく
大きな畳の部屋へ移動し、村上圓竜さまのお話を伺いながら、お菓子とお抹茶をいただきました。お菓子やお抹茶茶碗には、日泰寺の寺紋が施されていました。


お抹茶はもちろん、こし餡のお饅頭もとってもおいしかったです。
この日は朝から寒かったのですが、じんわりココロも温まっていきました。
村上圓竜さまが「現代仏教聖典」という本を一度読まれると良いかと思います。と仰っていたので、いつか目を通してみたいと思います。
坐禅をする
また別のお部屋に移動し、次は坐禅体験です。
坐禅は、体験型ということで、明るくて温かい畳のお部屋で行いました。
座布団を半分に折って、それを座蒲にして座ります。
細かな作法などは気にせず気楽に体験することができました。
体感としては15分〜20分くらいだったかな。
目を開けたまま坐禅することにもだんだんと慣れてきて、とても静かに座ることができました。
座布団にも日泰寺の寺紋(^^)。すてきです。

お粥をいただく
お部屋を移動し、最後にお粥をいただきました。

お米の甘さがよく分かる、とってもとってもおいしいお粥でした。
お漬物の他に、ごま塩も皆で回してかけることができます。
お粥はおかわりできましたが、わたしは一杯をじっくりゆっくり味わうことにしました。

印象的で、ココロに残ったのは、お箸袋に書かれていた「食事五観之偈」というものです。
食べる前に、皆で読み上げました。
何が書かれているかというと…
一つには 功の多少を計り。彼の来処を量る。
「目の前の食事がどのようにしてできあがったのか、その過程や人々に思いを馳せて皆に感謝をしていただきます」二つには 己が徳行の全缺と忖つて供に應ず。
「自分の行いが、この食事をいただくに価するものかどうかを考え、反省していただきます」三つには 心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
「執着などのむさぼりのこころ、怒り、愚かさなどから離れ、心を正しく保ちいただきます」四つには 正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
「この食事は良薬であり、健康のためにいただく食事としていただきます」五つには 成道の為の故に今此の食を受く。
「仏道を成すことを願って、今この目の前の食事をありがたくいただきます」
※正確な訳ではありませんが、今日お聞きした訳も踏まえつつ、後で調べ直して自分なりにまとめました。
「食事五観之偈」すてきな心得ですね。
その他にも、毎日の食事に限らず、日々の暮らしそのものが修行である。というお話も印象的でした。
修行という言葉には少し厳しいような印象もありますが、「日々を大切に生きよ。」とエールを送っていただけたようにも感じました。
ココロが静かになる、とてもすてきな体験をさせていただきました。
この日のためにいろいろとご準備くださった日泰寺の皆様に、感謝申し上げます。

